公務員試験は、国や地方公共団体が公務員を採用するために実施している試験です。試験は総じて難易度が高いとされ、公務員試験合格のために予備校通いを検討される人も少なくありません。
その一方で、公務員試験の予備校は無駄という意見も一定数あり、独学での合格を目指す受験者も増えつつあります。そのため、予備校に通わず公務員試験に合格することは、決して不可能ではないのです。
本記事では、公務員試験の予備校に関する特徴とメリット・デメリット、通わない場合の勉強法について解説します。
公務員試験の予備校が無駄と言われる理由
公務員試験の予備校に否定的な意見があるのは、以下が主な理由です。
- 費用が高い
- 採用人数が決まっている
- 通っても落ちる人が多い
- 独学での合格者がいる
- 社会人には負担が大きい
試験内容は公務員の種類や職業によって分類され、それぞれ異なる採用基準が設けられています。そのため、公務員試験の試験範囲は非常に広く、選んだ職種によって難易度に差があるのです。
予備校によって教える範囲や講師の質にもバラつきがあり、必ずしも合格に結びつけられる環境を保証するものではありません。また、予備校は受講時間が固定されているため、決まった時間を確保するのが社会人には難しい側面があります。
近年は勉強スタイルが多様化しており、インターネットなどを活用して独学する人も増加傾向です。自分の勉強スタイルでの合格者も出ているため、そう言った方々には「予備校は無駄」と、とらえられる傾向にあります。
予備校に通う費用は、およそ20~60万円とされており、費用対効果が割に合わないという人も多いのです。高額な費用を支払っても合格を保証する場所ではないため、予備校に懐疑的な人が一定数いる理由になります。
予備校へ通わず公務員試験に合格するポイント
公務員試験に合格するためには、予備校へ通うことが必須ではありません。予備校に通わず公務員試験合格を目指す人は、以下のポイントをチェックしてください。
- 学習時間の確保
- スケジュール管理
- インターネットの情報収集
- 試験区分の明確化
- 採用面接のための自己分析
- 通信講座などの活用
公務員試験の詳細は、人事院の公式サイトに掲載されています。Q&Aなどを参考に、自分が受ける試験分類の傾向をチェックしておくとよいでしょう。人事院では、年度ごとの試験問題がPDFで閲覧できます。
実際に独学で合格した人の体験談などは、個人サイトやSNS、動画などで閲覧できるため、これから自分がすべきことの参考にするのもおすすめです。時間を有効活用しながら、自分のライフスタイルに合う勉強方法を探してください。
公務員試験の時期は、地域や自治体によって異なり、春と秋頃にかけて実施されるのが一般的です。試験のタイミングに合わせ、しっかりとポイントを押さえた学習環境が重要になります。
まとめ
公務員試験の2025年度春の総合職試験は、全体数が12,028人に対し、合格者が1,793人の申し込み倍率は6.7倍と公表されています。
このように難関とされる公務員試験ですが、合格するために予備校に通うことが必須ではありません。結局は自分の学習環境と努力次第となるので、自分に見合った勉強法を取り入れ、受ける試験のポイントに当てはめるかが重要です。
公務員試験は公務員を採用するための試験であり、大学や高校の受験とは異なります。あくまで社会人として採用されるための適正試験であることを忘れず、自己分析をしながら自分にマッチする勉強法を見つけ出しましょう。